ヨロ「早くグラウンドに立ちたくてウズウズしている」
今夏、マンチェスター・ユナイテッドがレニー・ヨロの獲得に成功したことは、クラブにとって素晴らしい成果であると思われた。
まだティーンエイジャーのDFは、欧州チャンピオンに輝いたレアル・マドリーが獲得ターゲットとして注目していた選手であり、彼らは、ヨロがこのポジションの同世代の選手の中で最高の才能の持ち主であると評価していた。
ダヴィド・アラバやアントニオ・リュディガーの後継者として、今後10年以上にわたってロス・ブランコスの守備の要となるだろうと考えられていたのだ。しかしそんな中、ユナイテッドとの契約が実現すると、当然ながら、この新戦力の周囲には大きな興奮と話題が巻き起こった。
2-0で勝利をおさめたエディンバラでのレンジャーズ戦で、初めて赤いユニフォームを着たヨロのパフォーマンスが披露されると、その興奮はさらに高まった。 それは、見る者を落ち着かせる気品のある堂々としたプレーで、全盛期のリオ・ファーディナンドを彷彿とさせた。
ヨロは他の選手たちとともにプレシーズンのアメリカツアーに参加したが、災難に見舞われたのは大西洋を渡った最初の試合だった。レニーはアーセナル戦で足に怪我を負い、手術が必要となった。これにより、彼の公式戦デビューは先延ばしとなり、ユナイテッドのファンは、この新鋭が実戦で活躍する姿をまだ見られないでいる。
今週、レニーが全体練習に参加したことは、復帰が間近に迫っていることを意味している。独占インタビューに応じた元リールのディフェンダーは、遅れを取り戻すことに意欲を燃やしている。
「正直、試合を見に来る時は、いつもピッチに立ちたくてウズウズしている」と彼は語った。
「もうすぐそれが実現するとわかっているから、しっかり準備している。チームメイトと一緒にピッチに立って、クラブのために戦いたいんだ」。
「ファンは本当に素晴らしいよ。いつも応援してくれて、ケガの間もたくさんの応援メッセージを送ってくれた」。
「みんな僕のプレーを見るのを楽しみにしてくれている。だから、彼らに良いプレーを見せたい。みんなと一緒にスタジアムで過ごせることを心待ちにしているよ」。
彼の加入をめぐる過剰なまでの盛り上がり(最近の移籍ではよくあることだが)を考えると、レニーがまだ2005年11月13日生まれという若さであることを忘れてしまいそうになる。
彼が生まれた頃、ユナイテッドでは、ルート・ファン・ニステルローイがオールド・トラッフォードで選手としての最後のシーズンを過ごしていた。そして、ロイ・キーンの退団まであと数日という時期だった。
リーグ1で頭角を現して以来のレニーの活躍が目覚ましいだけに、彼が初めて国外に挑戦する若者であるということを忘れてしまいがちだ。
スポットライトを浴びたり、重大な��我から回復するという苦労を経験すること以前に、それは容易なことではない。そんな中で、チームメイトの助けを借りながら、彼が新しい環境にうまく適応しているのは頼もしい。
「みんなと仲が良いんだ。とくに若手の選手たちとはいつも一緒にいるよ。コビー・メイヌーやアマドとかね」。
「オナナともよく話すんだ。彼はフランス語を話すからね。ガルナチョもいいヤツだ。だけどみんな良い人たちだよ」。
ヨロが芝での練習再開
記事ヨロは復帰に向けて練習に励んでいる。
最近、怪我で試合に出場できていないメイヌーとは、特別な絆を築いている。2人は休養期間を利用して、ビデオゲームの腕を磨いているようだ。「そうなんだ、コビーとはNBAをプレイするんだ。僕はバスケットボールが大好きだから」。
「特定のチームのファンというわけではないけれど、アメリカの試合やショーを見るのが好きなんだ!」
ヨロの両親と3人の弟たちはリールに残っているが、イングランドにはガールフレンドと従兄弟が同行して、慣れない環境への適応を手助けしている。
悪名高きマンチェスターの冬の天気も、彼が育ったフランス北部とそれほど変わらないようで、”新しい親友”を毎日散歩に連れて行くという日課にも、支障はなさそうだ。
最近、自身のインスタグラムに写真を投稿した可愛いワンちゃんについて詳しく聞くと、彼は笑いながらこう答えた。
「名前はDougie。マンチェスターに来てから飼い始めたんだ。本当に可愛くて、大好きなんだ」。
ヨロにとって、ファーストチームの一員として再びプレーできるまでの道のりは長いものだったが、新監督にルベン・アモリムも着任した今、彼は間もなく復帰できることを期待している。
リハビリの期間中、ユナイテッドのスタッフから寄せられた信頼に、レニーは心から感謝している。また、彼が敬愛するファーディナンドは、最近キャリントンを訪れた際に、直々にアドバイスをくれたのだという。
「彼は、ユナイテッドがどれほど偉大なクラブであるかを話して聞かせてくれた。ピッチで何をすべきか、自分にとって良いこととは何なのか、といったアドバイスをくれたんだ」。
「彼らはこのクラブの歴史の一部となっている選手だ。そのような選手たちと話せるのは本当にありがたい機会だよ。クラブについて、そしてピッチでのプレーについて、多くのことを学ぶことができるからね」。
レニーが待望の復帰を果たし、彼の加入が大絶賛された理由を皆に思い出させる時が来るまで、それほど長くはかからないことを願いたい。